2001年11月5日(木曜日)遊学舎研修室にて本橋和代先生(NR、薬剤師)に、「健康食品・サプリメントの適切な使用、及び中学生・高校生の食事のポイント」についてお話をしていただきました。
本橋先生は、薬剤師として研究分野で働いていらっしゃった方ですが、4年前にNR(独立行政法人国立健康・栄養研究所認定栄養情報担当者)という資格を取得。薬学の知識を背景に、健康食品・サプリメントとの上手な付き合い方について、わかりやすく説明をして下さることで定評があります。
ちまたに溢れている健康食品・サプリメント、効果を期待させるような宣伝はよく目にすることがあっても、その実態の詳しいところまでは知りませんでした。
今日のお話で学んだことは、
健康食品は、医薬品ではないこと(薬のような効果は期待できない)
健康食品は、分類上は食品に位置づけられること(あくまでも食品!)
健康食品の中には、特定保健用食品(厚生労働省の審査が必要)、栄養機能食品(厚生労働省への届出・審査は不要だが、身体に必要な栄養成分を含んでいるということで、栄養成分が表示できるもの)などの保健機能食品と言われるものが含まれていること
保健機能食品(特に特定保健用食品)は、ある程度、健康上の効果が期待できる
保健機能食品以外の健康食品は、実際には、その効能がはっきりしないものも多いが、宣伝の巧みさから、健康維持の為に一定の効果があるように思わせているものも多い(内容の表示や会社の説明などが信頼できるものかどうか消費者としてチェックしていく必要がある)
などのことでした。
本橋先生のお話で印象に残ったのは、食品として健康に良いと言われているものでも、それを加工した形で大量に摂取すれば、身体に害を及ぼすこともあること。また、食品をサプリメントに加工する過程で余計に添加されたものが、身体に害を及ぼすことがあるということです。
私達は、身体に良いと思えば、ついついそれらを多量に摂取したくなります。例えばブルーベリーが目に良いと聞けば、ブルーベリーを凝縮した錠剤を飲めば目の疲れが取れるのではないか、しかも多量に摂取すれば、一気に回復するのではないかと思いがちです。しかし、私達が気をつけなければいけないのは、取りすぎによる害なのだそうです。庶民が気づきにくい盲点があるのだとちょっとびっくりしました。本橋先生は、取りすぎたことによって起きた健康被害の例をいくつか紹介して下さいました。
日々料理し、家族に食べさせている食事が健康維持のために十分なのかどうか、正直言って私にはよく分かりません。だから、家族の誰かが体調が悪くなると、栄養が偏っているのではないかと不安になります。そんな時に、健康食品・サプリメントの宣伝を見ると、うたわれている効果に惹かれ、つい頼りたくなります。それらを飲めば、体調が回復するのではないかという気持ちになります。しかし、今日のお話で、健康食品・サプリメントの効果はそれほど単純なものではないことを学びました。薬ではない限り、即効の効果が認められるわけではないようです。
また、今日のお話から、私達がバランスよく食事を取れば、栄養食品やサプリメントを摂取しなくても、十分健康が維持できることがわかりました。今日は栄養の話についてはあまり詳しい説明はありませんでしたが、女子栄養大学による四点分類法による栄養摂取の仕方を少し紹介していただきました。
後半の中学生・高校生の食事のポイントでは、男女に分けて、年齢による身体活動レベルをもとに
エネルギー必要量、栄養素についてわかりやすく説明していただきました。写真は、中・高校生が1日に必要な野菜の量です。350g。実物で見ると思ったほど多くないように思います。このぐらいなら、毎日の食事の中で出しているかも・・・と、ちょっと安心しました。大事なのは、バランスなのでしょう。中高生で一番気になるお弁当作りでは、弁当箱の容積を計量カップで量って調べるというアドバイスをいただきました。弁当箱に水を入れて、それを計量カップで量ってみるとよいというのです。面白いですね。また、弁当箱には主食3、主菜1、副菜2の割合で詰めると良いという栄養配分の仕方も分かりやすかったです。実際にお子さんにお弁当を作っていらっしゃるお母さんならではのお話だとうなづけました。
安易に健康食品・サプリメントに頼らない、健康維持は毎日のバランスの良い食事から、という当たり前のことの重要性を今更ながら痛感した学習会でした。
たくさんの資料を用意して下さり、わかりやすい説明をして下さった本橋先生に感謝しています。また機会がありましたら、専門家の方ならではの、しかし、私たちの生活に役立つ分かりやすい講演をお聞きしたいと思いました。
記者:まちかどレポーター庄司節子
